Focus On
大石裕明
株式会社Catallaxy  
代表取締役社長
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or社会に思いをもって行動するイノベーターたちは、その半生の中でどのような作品(書籍・音楽・映像など)と出会い、心動かされてきたのでしょうか。本シリーズでは、社会に向かって生きる方々にお話を伺い、それぞれの人生の“きっかけ”となった作品をご紹介していきます。
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プレイライフ株式会社 佐藤太一
代表取締役CEO
1982年生まれ。北海道出身。青山学院大学国際政治経済学部、早稲田大学大学院国際情報通信研究科修了。外資/国内コンサルティングファーム、株式会社DeNA経営企画本部、アクセンチュア株式会社経営コンサルティング本部にて戦略策定などに従事。起業の事業資金とノウハウ獲得のため、2012年より、みんなのウェディングの経営企画部長兼IPO室長として、事業戦略、資本政策、コーポレートガバナンスの責任を担い、2014年の東証マザーズ上場へ貢献した。人生を遊び倒す世界を創るために、2013年にプレイライフ株式会社を設立。
―きっかけとなった作品はありますか?
Cornelius(コーネリアス)の『69/96』というアルバムですかね。既存の概念を打ち破るみたいな感じで、1969年と1996年を対比したアルバムなんですが、曲数がなんと96曲入っていて、14曲目から68曲目までは波の音なんですよ。69曲目にちょっとウクレレがあって、70曲目から96曲目まではまた波の音なんです。ぶっとんでいて、衝撃を受けましたね。僕はCornelius狂ですね。
―その作品との出会いは?またその出会いによって、どんなきっかけが生まれましたか?
中学2年生のときにテレビの音楽番組で見て、「この人すごいな」と思いました。音楽のジャンルも多岐にわたっていて。AとBをミックスする、そのミックスが本当にすごいんですよ。いきなり最初ゴスペルから始まって、ゴスペル、ロック、ラジオみたいなものも入るし。ストーリー性とミックスっていう、一つの物語みたいです。
無いことは無いなっていう感じがしましたね。何かと何かを組み合わせたら、必ず何かが生まれる。油絵みたいに何かと黒を混ぜたら、全部黒になるとかではなくて。何かと何かを混ぜたら、必ず誰かを幸せにするものを作れる、誰かを感動させるものを作れるみたいなことを感じました。
―その作品から何を得ましたか?
自分を振り返るときとか、いまも聴き返しまくっていますね。
このあいだはアメリカに一人旅に行っていたんですけど、セドナを夜ドライブしながら爆音で聴いていて。セドナって星空がめっちゃ綺麗で、街灯がないんですよ。星空見ながらずっと聴いていましたね。
すべては儚く消えてく夢みたいな感じなんです。最初のオープニングはめっちゃハッピーで、ゴスペルでポップな感じで始まるのに、波の音とともに最後は消え去っていくみたいな儚さがいいなと。
頭の中では、中学のときとか思い浮かべていて、めちゃくちゃ勉強していたころのこととか、将来こういう自分になりたいとか、こういうことをやりたいと思っていた当時を思い出しながら、「いま36歳、俺はセドナにいる」みたいな感じで。起業はしているけど、まだまだ本当に自分のやりたいことに対してはほど遠い。もっともっとものづくりしなくちゃなって、大人のキッザニアぐらい作るとかまだできていないなとか考えています。
たとえば、秘密基地みたいなものを作りたくて、大東建託とか大成建設とかから廃材を集めてスポンサーになってもらって、豊洲の空き地とかでみんなで基地作って、一週間置いとくにはいくらかかります、その場だったら壊しちゃいますと。みんなどういうインスタレーションになっていくか、アート作品としても面白い。実験みたいな感じですよね。
あんまり起業家の発想じゃないかもしれないですけど、何個かやれてもいいのにまだ全然やれていないからまだまだだなと、でもやらなきゃなと振り返りながら聴いていますね。
―ありがとうございました。
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椿原ばっきー
株式会社エルボーズ  
執行役員