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ハヤカワ五味
株式会社ユーグレナ  
サステナブルブランド戦略室ブランドマネージャー
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or社会に思いをもって行動するイノベーターたちは、その半生の中でどのような作品(書籍・音楽・映像など)と出会い、心動かされてきたのでしょうか。本シリーズでは、社会に向かって生きる方々にお話を伺い、それぞれの人生の“きっかけ”となった作品をご紹介していきます。
… 今回作品をご紹介いただいたイノベーター …
株式会社STRACT 伊藤輝
代表取締役社長
1995年生まれ。北海道出身。ソフトウェアエンジニア。8歳より電子工作・プログラミングを始め、14歳から自作ソフトウェアの収益化、15歳からモバイルアプリの開発を始める。個人事業として開発していた音楽アプリのヒットを契機に、慶應義塾大学在学中の2017年、株式会社STRACTを法人成りにより設立。開発したアプリはシリーズ累計国内500万DLを達成。事業売却後、2022年よりショッピングアシストアプリ「PLUG (プラグ)」を開発。大学の研究室ではユーザインタフェース(実世界インタフェース)の研究に従事。IoTデバイス「MagicKnock」を開発。
『エジソンの伝記』 小学生 一つの機会として |
生涯およそ1,300もの発明を行い、歴史にその名を刻んだトーマス・エジソン。「発明王」であり起業家であるエジソンは、まさに現代社会で営まれる生活の在りように多大な影響を与えた人物と言えるだろう。 小学生の頃にエジソンの伝記と出会い、当時抱いた「エジソンのようになりたい」という純粋な思いがその後の人生すべてのベースになっていると伊藤氏は語る。必ずしもすべての人がその人生に倣う必要はないけれど、100人のうち1人でも心に響いた子どもがいるとしたら、その子は独りでに身の周りの機械を分解しはじめているだろう。いつか革新的なイノベーションを生み出す1人のエネルギーは、そのくらい純粋な、世界に対する好奇心に近いものなのかもしれない。 |
小学校の時からずっと愛読しているトーマス・エジソンの伝記ですね。本当に暗唱できるぐらい読んでいました。エジソンはゼネラル・エレクトリック(GE)というビジョナリーカンパニーの創業者であり、皆さんご存知のように白熱電球や蓄音機を作った発明王です。「発明王になりたい」という思いが僕の根底にあること含め、生き方全般に影響を受けています。
おそらく偶然図書館で見つけて読んだんだと思います。最初は漫画になっている伝記シリーズから入ったはずですね。
エジソンって度胸があるんですよね。やっぱり自分がやっていることに対して堂々としていくというスタンスは影響を受けた部分かなと思います。今まで中学も高校も結構尖ってきて、当時はいろいろな大人の人に迷惑をかけてきたと思うのですが、それは尖りたくて尖っていたというより、自分が信じていることを絶対に曲げない、絶対に貫くという思いがあったからで、それにはやっぱりエジソンの存在が大きかったと思います。
僕は17歳の時から「ICTの恩恵をすべての人が享受できるようなものを作りたい」と思っているのですが、それをいつまで思いつづけられるかが、人生の大きさを決めると思っていて。自分の技術やプロダクトで世界を変えようと本気で思った、あの時の気持ちを当然今でも覚えています。
エジソンは「列車に轢かれそうになっている女の子を飛び込んで助けた」というエピソードが残っているように、基本的に熱い人なんですよね。目標のためなら絶対にあきらめないし、部下も巻き込んでいく。どこか信念を貫くためなら「嫌われてなんぼ」のようなところもある。スティーブ・ジョブズのイメージにも近いかもしれません。
それを僕は真似しますと言いたいわけではないのですが、思いとして良いものを作ることに対して妥協しない。ひたすらそこにどっぷり浸かっていく姿勢は、彼らの行動から学んだかなと思います。
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